2016年7月18日月曜日

【意外と簡単】Xperia Z3 Compact でテザリングを有効にする


docomoのMVNOでは無効になってしまう テザリングを有効にする手順です。
利用したSIMはIIJmioです。
設定にあたっては、自己責任で実施していただくようお願いいたします。
Xperia Z1以降であればだいたい同じ手順で有効にできるのではないかと思います。 ※Xperia Z3 Compact以外試してはいません。


おおまかな手順

  1. Android SDK ダウンロード + 解凍
  2. Xperia のデバッグ用ドライバ ダウンロード
  3. Xperia のデバッグ用ドライバ インストール
  4. Android 開発者オプション有効化
  5. テザリングを有効にするコマンドを実行

    1. Android SDK ダウンロード+解凍

    手順(5)でコマンドを実行するために必要なADB Shellの実行ファイルをダウンロードします。

    <ダウンロードサイト>
    Download Android Studio and SDK Tools | Android Studio

    スクロールして画面の下のほうに以下のようなリストが表示されます。


    「android-sdk_r24.4.1-windows.zip」をダウンロードします。

    ダウンロードできたら任意のフォルダに解凍します。
    今回はCドライブに「Temp」というフォルダを作成し、ここに解凍しました。



    2. Xperia のデバッグ用ドライバ ダウンロード

    手順(5)でコマンドを実行するために必要なデバッグ用ドライバをダウンロードします。
    PCにXperiaを接続しただけではADB Shellが端末を認識しないため、このドライバのインストールが必要になります。

    <ダウンロードサイト>
    Xperia Z3 Compact driver – Developer World

    赤枠で囲われたリンクをクリックし、任意のフォルダにダウンロードし、Zipファイルを解凍します。
    解凍後のフォルダ名は「Xperia_Z3_Compact_driver」です。
    ※他のXperiaのドライバもここからダウンロード可能なようです。
    ※他のXperiaもドライバさえ正しいものをインストールすれば、この手順でテザリングを有効にできるのではないかと思われます。

    3. Xperia のデバッグ用ドライバ インストール

    手順(2)に続き、ドライバをインストールします。

    XperiaをPCにUSBケーブルで接続し、「デバイス マネージャー」を開きます。
    スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」または「プログラムとファイルの検索」に[devmgmt.msc]を入力して実行すると、一発で「デバイス マネージャー」が開きます。
    「デバイス マネージャー」を開くと、以下のような状態でXperiaが接続されていますので、対象のデバイスを右クリックし、「ドライバー ソフトウェアの更新」をクリックします。

    「コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します」をクリックします。

    任意のフォルダに解凍しされた「Xperia_Z3_Compact_driver」を選択し「次へ」をクリックします。

    ドライバのインストールが完了します。

    インストールが正しく完了すると、Xperiaのデバイス情報が「Sony sa0111」に変更されます。



    4. Android 開発者オプション有効化+USBデバッグ設定

    手順(5)でコマンドの実行を許可するためのAndroidの設定をします。

    [設定] → [端末情報] の順にタップし、一番下までスクロールします。
        

    [ビルド番号]を7回タップすると、[開発者向けオプション]が有効になります。

    [設定]に戻ると、[開発者向けオプション]メニューが表示されていますので、ここをタップします。

    [開発者向けオプション] をONにします。
        

    [USBデバッグ] にチェックを入れます。
        

    Androidの画面上に以下のような認証メッセージが表示されるので「OK」をタップします。
        


    5. テザリングを有効にするコマンドを実行

    XperiaをPCに接続します。

    PCで「コマンドプロンプト」を開きます。

    以下のコマンドを使用して、手順(1)で作成し保存したSDKのディレクトリに移動します。
    (ADB Shellの実行ファイルがある「platform-tools」移動します。)
    cd c:\temp\android-sdk-windows\platform-tools
    以下のコマンドでADBを実行します。
    adb shell
    正しくADBシェルが使える状態になると、「shell@SO-02G:/ $」と表示されます。



    テザリングを有効にする以下のコマンドを実行します。
    settings put global tether_dun_required 0



    正しくUSBデバッグが許可されていないと、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
    このエラーが表示される場合は、USBデバッグが許可されているか確認してみてください。





    以上でテザリングの有効化が完了します。